Tera Termでバイナリ通信

TeraTermでバイナリ通信する手順紹介。時々、Tera Termでマイコンへバイナリデータを送りたい時や、マイコンから送信されたバイナリデータをTera Termで受信してPCモニターに表示させたい時がある。そのときの対処方法。

Kauzmichi Shirai

通常、Tera Termはテキストデータ通信

マイコンとWindows PCとの通信ではTera Termを使わせてもらっている。 通常Tera Termが入出力するデータはテキストデータとなっている。

具体的には、Tera Termを立ち上げて、キーボードのaを押すと、Windows PCからマイコンへは0x61が送信される。

参考:http://e-words.jp/p/r-ascii.html

Tera Termでバイナリ通信したい

時々、Tera Termでマイコンへバイナリデータを送りたい時や、マイコンから送信されたバイナリデータをTera Termで受信してPCモニターに表示させたい時がある。

例えば、モータを制御するマイコンがあって、”マイコンに0xAF, 0x03, 0x02と送るとモータが動き出し、正常にモータが動くとマイコンから0xAF, 0x22と応答がある”ような仕様の場合、Tera Termでテキストデータ通信していると困ってしまう。

バイナリデータ送信

マクロを使って任意のバイナリデータを送る。

まず、Tera Termの<設定>–><端末> –> <漢字-送信>をSJISに設定する。

“マイコンに0xAF, 0x03, 0x02と送る”場合、マクロは以下のように書く。

send $AF$03$02

受信したバイナリデータの表示

受信バイナリデータをそのまま表示するのにも設定が必要。

まず、Tera Termの<設定>–><端末> –> <漢字-受信>をSJISに設定する。

Tera Termのバイナリデータ表示はdebug modeで行うので、設定ファイル(TERATERM.INI)の編集してdebug modeを有効にしておく。 TERATERM.INIの中でdebug modeの部分を以下のように書き換える。(自分の場合、462行目にあった。)

; Display all characters (debug mode)
Debug=on

書き換えたら、Tera Termを再起動するか、Tera Termの<設定>–><設定の読み込み>でTERATERM.INIを読み込む。 表示はSHIFT+ESCで切替できる。 (管理者権限でないと、切替できないことがある 2017/12/06 追記) マイコンからバイナリデータを受信しているときに、何回かSHIFT+ESCを押していき、バイナリデータ表示されれば完了。

参考:http://shuzo-kino.hateblo.jp/entry/20111027/1319682490